掌蹠膿疱症
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掌蹠膿疱症
足の裏や手の平に膿ができ、爪がでこぼこすることもあります。水虫に似ていますが膿を検査しても水虫菌は見つからず、人にはうつりません。皮膚以外の症状として胸や腰などの関節が痛くなることがあり、ごく稀に動けないほどの関節の突然の激しい痛みを繰り返すことがあります。煙草を吸う人や、女性に多い傾向があり、人前に手を出すのがはばかれるといった、社会生活に差し障る側面が潜む病気でもあります。
原因に虫歯や喉の腫れが関わることがあり、歯科治療により半年から1年以上かけて症状が軽くなったり治ることがしばしばあります。虫歯がなくてもレントゲンでみつかることもありますので、歯医者さんに診てもらうことは大切とされています。扁桃腺の腫れが関連することもあり、虫歯や喉に集まる炎症細胞が、遠く離れた手の平と足の裏に流れ着き症状を来すと考えられています。
病院に行くとステロイドやビタミンDの塗り薬が出され、踵の痛い亀裂にはテープタイプの薬が重宝します。これらの効果が不十分ならアプレミラストやビタミンAの飲み薬も有効です。医療用紫外線も人によっては効果があり、週に1~2回何か月か通い、1回3割負担で約1,000円です。紫外線は、病気に関わる皮膚の細胞や発疹に集まる細胞に働きます。
はっきりした原因無く起こった裏返しのように、何年かすると自然と治ることがありますが、繰り返すこともあります。